漫画・小説・演劇・ドラマ、ジャンルも媒体も男も女も関係なく、腐った可愛そうな頭の人間が雑多に書き散らすネタ帳です。 ていうかあれだ。サイトに載せる前の繋ぎみたいな。
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
小話@にょたりす
「おい、おっさん。誕生日おめでとう」
「お前だっておっさんだろ」
うちのどこがおっさんや、どっから見ても見目麗しい女の子ーやろが、と憤慨する十年来の親友の目の前に菊水を掲げると、突き出した唇を引っ込めてグラスを差し出してくる。注いだ酒をぐい呑む親友の様子に、火村は口角を上げた。三十路過ぎが女の子、とは聞いて呆れる。灰がかったシャツに、少しだぼついたパンツ。胡座をかいて肌を直に掻き毟りながら日本酒を呑み込む姿はどう見てもおっさんそのものだ。まあ、掻き毟っている場所はブラジャーのワイヤーの中る場所らしいのでそこには女要素が見られないこともないが。
「ビールじゃねえんだ、そんなに煽るんじゃねえよ」
ほんのり宥めるように―アリス以外が聞いたら咎めるように聞こえるかもしれない―言うが、暖簾に腕押し糠に釘だ。
「えーやんか、呑んでも吐いても外に居るわけやなし」
つまり吐くまで呑むということだろうか?
「潰れたお前を看病する俺の身にもなれ、誰の誕生日だ……ったく」
こぼしながら火村も酒を舐めた。
もうすぐ両手でも足りなくなる程重ねている毎年恒例二人きりのお誕生日会。いつもの集いと
※※※
涼さんと呑み行ったとき呑んだ菊水がおいしかったって話だったと思います。
あと、私ヒムアリ小説書けないんだなあと改めて思った。
「お前だっておっさんだろ」
うちのどこがおっさんや、どっから見ても見目麗しい女の子ーやろが、と憤慨する十年来の親友の目の前に菊水を掲げると、突き出した唇を引っ込めてグラスを差し出してくる。注いだ酒をぐい呑む親友の様子に、火村は口角を上げた。三十路過ぎが女の子、とは聞いて呆れる。灰がかったシャツに、少しだぼついたパンツ。胡座をかいて肌を直に掻き毟りながら日本酒を呑み込む姿はどう見てもおっさんそのものだ。まあ、掻き毟っている場所はブラジャーのワイヤーの中る場所らしいのでそこには女要素が見られないこともないが。
「ビールじゃねえんだ、そんなに煽るんじゃねえよ」
ほんのり宥めるように―アリス以外が聞いたら咎めるように聞こえるかもしれない―言うが、暖簾に腕押し糠に釘だ。
「えーやんか、呑んでも吐いても外に居るわけやなし」
つまり吐くまで呑むということだろうか?
「潰れたお前を看病する俺の身にもなれ、誰の誕生日だ……ったく」
こぼしながら火村も酒を舐めた。
もうすぐ両手でも足りなくなる程重ねている毎年恒例二人きりのお誕生日会。いつもの集いと
※※※
涼さんと呑み行ったとき呑んだ菊水がおいしかったって話だったと思います。
あと、私ヒムアリ小説書けないんだなあと改めて思った。
PR
Comments
Trackback
TrackbackURL